比奈知発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:08 UTC 版)
比奈知川水電の発電所は比奈知発電所と称する。所在地は名賀郡比奈知村大字上比奈知(現・名張市上比奈知)。1922年(大正11年)5月21日に竣工した。 名張川(比奈知川)に堰堤を築き、毎秒1.95立方メートルを取水、川の左岸に通した約2.9キロメートルの水路で57メートルの有効落差を得て発電した。発電所は現・比奈知ダムのやや下流にあった。エッシャーウイス(スイス)製のフランシス水車とウェスティングハウス・エレクトリック(アメリカ)製の発電機各2台を備え、出力は800キロワットである。発生電力の周波数は巌倉発電所と同様60ヘルツ。 比奈知川水電から合同電気、東邦電力、中部配電を経て1951年以降は中部電力に帰属した。水資源開発公団による比奈知ダム建設に伴い1991年(平成3年)2月19日に廃止されており、現存しない。
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