歴史研究の方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:13 UTC 版)
歴史の研究は歴史学者などが行っている。一般的に、歴史学者は大学の史学科などで学び、修士号・博士号を取得し、論文を学術雑誌に投稿したり、学術書を出版することで研究を行っている。歴史学者は大学や研究所に勤めていることが多いが、個人で地域の歴史を研究している日曜歴史家、郷土史家なども存在する。 歴史学の目標は過去の全ての事実を調べることではなく、その中から自分の問題意識や関心に従って課題(テーマ)を選択し、史料や先行研究を調査し、論文を執筆することである。 E・H・カーが『歴史とは何か』で主張するように「歴史とは過去と現在の尽きることのない対話」であり、歴史学者の置かれている時代状況に大きく影響を受けて問題意識が醸成されている。しかし、歴史研究にはあくまで実証性が求められるため、史料や先行研究に基づかない恣意的な歴史叙述はできない。
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