歴史の中の虚偽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/14 09:07 UTC 版)
歴史上の偉大な科学者たちが自らの理論を証明するために行ったとされる実験の中には、現代の基準では欺瞞に相当するものが含まれている。実例としてプトレマイオスやガリレイ、ニュートン、ドルトン、メンデル、ミリカンらの名前が挙げられる。プトレマイオスは、ヒッパルコスの観測データを盗用しており、また自らの理論に合うように観測記録を書き換えたり選択したりしていたことが判明している。ガリレオは実験を重視する現代経験科学の祖と見なされることもあるが、観念主義的で実験を軽視していた面がある。ガリレオが著書で「実際に行った」と主張する実験の一部は、実際には行われていなかったと考えられている。ニュートンも自分の主張する理論に説得力を持たせるため、観測数値を改竄していた。ドルトンが倍数比例の法則を自ら証明したとされる実験は、当時の技術では実施が不可能であったことが判明している。メンデルの法則の裏付けとなった実験も、結果が理論に合いすぎていて統計的に不自然だとの指摘がある。ミリカンの油滴実験でもデータの恣意的な選択が行われていたことが判明している。
※この「歴史の中の虚偽」の解説は、「背信の科学者たち」の解説の一部です。
「歴史の中の虚偽」を含む「背信の科学者たち」の記事については、「背信の科学者たち」の概要を参照ください。
- 歴史の中の虚偽のページへのリンク