歴史に見られる名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 15:49 UTC 版)
「カホクザンショウ」の記事における「歴史に見られる名称」の解説
漢の『爾雅』の「釈木」に見える古名に檓(き、拼音:huǐ)、大椒(だいしょう)がある。 前漢の馬王堆漢墓から出土した医書に椒と称し薬用に供されていた。 後漢代の『神農本草経』中巻木部中品に秦椒(しんしょう)、中巻木部下品には蜀椒(しょくしょう)の名称がみられる。 後漢の『説文解字』には椒の異体字である「茮」(ショウ、拼音:jiāo)の字体で収載されており、「茮莍也」との説明がある。 北魏の『斉民要術』は「植椒編」を設け、栽培、利用についての記述がある。 明の『本草綱目』「果之四」に秦(秦嶺山脈)に産が始まる花椒と注記した秦椒と、蜀椒を記載。前者の別名を大椒とするが、いずれも産地名と組み合わせた呼称であり、別種であるかは不明。産地名を付した呼称は、他に巴椒(はしょう)・川椒(せんしょう)・南椒(なんしょう)・漢椒(かんしょう)などある。『本草綱目』は蜀椒の別名として点椒(てんしょう)も記載。なお、現代中国語の「秦椒」にはトウガラシの意味もある。
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