武器・兵器としての石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 16:26 UTC 版)
石は投げつけることで相手を殺傷することができる。古代から狩猟に使われたり、戦闘の武器・兵器として使われた。 石はありふれていたので、人は戦う時、とりあえず手近にある石を手にとる、ということをしてきた歴史がある。日本では手で投石する戦闘行為を「印地」(いんじ)といい、熟練者を「印地打ち」と称した。戦国時代には石合戦などの行事が行われていた、石つぶて隊とも。 やがて何らかの機構を使って手で投げるよりも遠くへ飛ばそうとするようになり、多くの国で投石器・カタパルト・バリスタ・石弓・弩(石も跳ばせる様にした物)などが開発され、投石専門の投石兵が組織された。 古代イスラエルのダビデは、石でゴリアテを倒したとされる。そのダビデの姿を描いたミケランジェロの有名なダビデ像は左肩に帯状のものをのせているが、これは投石のための道具である。 なお、闘いで石を手にとる、という行為は古代や中世で終わったわけではない。現代でも例えばパレスチナの人々は、彼らを迫害するイスラエル人と闘おうとする場合、銃などを手に入れられない代わりに、地面に落ちている石を拾い投げつけて抗議行動を行った(第一次インティファーダ)。
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