正月の習慣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:21 UTC 版)
正月には知人などに年賀状を送る習慣があり、お年玉付き年賀はがきの抽選日までを正月とする習慣も多い。1990年代末頃から携帯電話が普及し年賀状でなくメールなどで済まされることが多くなり、スマートフォン普及後はSNSでメッセージングすることがある。新年最初に会った人とは「あけましておめでとう」という挨拶が交わされる場合が多いがこれは英語圏の「ハッピー・ニューイヤー」が年末に言われることとは異なり新年になってからでなければ言われない。年末には翌年まで会う予定のない人へは「よいお年を」という挨拶がよく交わされる。 かつては夏の盆と対応して、半年ごとに先祖を祀る行事であった。しかし、仏教の影響が強くなるにつれ、盆は仏教行事の盂蘭盆会と習合して先祖供養の行事とし、対する正月は年神を迎えてその年の豊作を祈る「神祭り」として位置付けられるようになった。 数え年では1月1日に歳を1つ加えていたことから、正月は無事に歳を重ねられたことを祝うものでもあった。満年齢を使うようになってからはそのような意味合いはなくなっていき、単に年が変わったことを祝う行事となっている。 喪に服している場合は正月を行わない風習があり、この場合、事前に喪中欠礼の葉書を送った上で、年賀状を送ったり受けたりすることもなくなる。 正月に初詣などの出掛けを行わずただ寝て過ごすことを寝正月と呼ぶ。
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