正月の餅をつかない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 06:16 UTC 版)
鵜無ケ淵と桑崎では、昔から「餅をつくと火にたたる」という言い伝えがあり、正月の餅をつかない。郷土史家の鈴木富男は、昔の大飢饉の際、陣屋から調査に来た役人に貧困の実情を訴えるために正月の餅をつかなかった、いや本当に餅をつけるような状況ではなかったろう、という部落の老人の話をまとめている。また、昔は井戸がなく水に不便な村であったため、火については異常な恐怖心や警戒心があったこともあるだろうとしている。 但し、他村の親類から持ってきたり、ウルチの餅を作る、家の奥のほうで「とじもち」と言って内緒で餅をつくなどしていた家もあったほか、近年(1978年当時)では機械によりつけるようにもなったため、大抵の家では言い伝えにこだわらず餅をついているようであるという。
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