欧州水戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 01:58 UTC 版)
「ペリエ (ミネラルウォーター)」の記事における「欧州水戦争」の解説
1992年ペリエはネスレに買収されたが、そのプロセスは英国水道事業民営化の延長にあり、欧州水戦争と評された。 1991年11月28日、フィアットのアニェリが支配する持株会社IFINTがエクソールの2/3を買収しようとした。エクソールはペリエの筆頭株主であった(35%)。IFINTの目的は、したがってペリエを傘下とすることにあると考えられた。IFINTと組んで公開買い付けを担当したのはソジェンであった。これは奇襲であった。スエズ金融とクレディ・アグリコルはエクソールの大株主であったが(それぞれ10.5%と5.93%)、IFINTやソジェンから事前連絡を受けておらず、当然に反発した。 1992年1月6日、アニェリ側がエクソールとペリエの社長を兼ねるジャック・ヴァンサン(Jacques Vincent)と計り、もう一つの持株会社IFILが資本参加している製糖会社サン・ルイ(Saint Louis)をつかって、ペリエの13.8%を取得した。1月15日、証券取引所評議会(Consail des Bourses de Valeaurs)は、一般投資家を保護する株式公開買付け原則に抵触するという理由で、エクソール、オミンコ(エクソールとソジェンの合弁持株会社)、ソジェンおよびサン・ルイの4社に、ペリエの株式公開買付けを強制するよう命令した。すぐにアニェリ側4社は命令の無効を主張して、パリ商事控訴院に訴えた。
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