欧州レベルの分業化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:06 UTC 版)
1980年、BSN は西ドイツの板ガラス事業をピルキントンに売却した。それからはドイツ・オーストリア・ベルギー・オランダの板ガラス子会社を売り払った。1982年にはノール県(Boussois)の工場を処分して板ガラスから完全撤退した。BSNがベアトリスからダノンを買収したのは、このような整理が進んでいた1981年のことであった。1983年にGDがBSNと改名した。ミッテランの後押しでBSNはオートメーション化により従業員千人を解雇した。1984年7月、業績回復に水を差す形で、BSNとサンゴバンがベネルクスのガラス市場で価格カルテルを結んでいたとして欧州経済共同体が両社におよそ320万ドルの制裁金を課した。1985年、BSNはガラス瓶等の生産事業をVC(Verrerie Champenoises)に売却して、現金の代わりに同社の株式を受け取った。1986年、LU(Lefèvre-Utile)の親会社であったジェネラル・ビスケット(Générale Biscuit S.A)を買収した。西ドイツのゾネン・バサマン(Sonnen Bassermann)も買収した。1988年8月、ベルギーのマースビール(Maes)、イギリスのHP食品(HP Foods)、アメリカのLP(Lea & Perrins)の三社を買収した。同年KKRがRJRナビスコ(1999年からナビスコ)を買収したが、翌年BSNがRJRナビスコのヨーロッパ事業を25億ドルで買収した。BSNは1986年にイタリアのパスタ会社(Angelo Ghigi)を買収したが、1989年も企業買収という名の「イタリア政策」を実現した。
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