機能解剖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/20 12:07 UTC 版)
後頭葉はさらにいくつかの機能的視覚野に分類することができる。それぞれの視覚野ごとに、全視野(すべての 視界の情報)が保持されている。一次視覚野(線条皮質)には目立った縞模様があるが、それ以外の領野には解 剖学的にはっきりした指標となるものはない。しかし生理学者たちの電極記録によって、後頭葉の皮質は異なる 機能を持った領野に分類されている。 最初の機能的領域は一次視覚野である。この領域では、局所性(対象の視野中における大きさ)、方向選択性( 対象の向き)、空間周波数(対象となる模様の明るさが変化する空間的頻度、縞模様の間隔の混み具合)および色彩に関して小さな受容野(対象に反応できる角度)を持った低次の情報を感知する。この一次視覚野から、側頭葉に向けて腹側皮質視覚路が伸び、後頭葉内ではV2野、V4野の領野が続く。また頭頂葉に向けては背側皮質視覚路が伸び、後頭葉内ではMT野およびDP野がある。
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