機器の設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 05:02 UTC 版)
検知区画は一連の検知器から構成されていて、内部を通過する放射線や粒子の様々な特徴を測定する。感知できるのは上部から下部に向けて通過した粒子だけで、それ以外の角度から入射したものはすべてはじかれる。上下に配列されている機器は、以下のものから構成されている。 高エネルギー粒子の速度を測定する遷移放射検出器 (Transition Radiation Detector: TRD) 低エネルギー粒子の速度を測定する飛行時間計測器 (Time-of-Flight System: ToF) 宇宙空間での機器の姿勢を測定する星位置追跡器(Star TrackerとGPS) 磁場内における荷電粒子の同位体を識別するシリコン飛跡検出器(Silicon Tracker) 荷電粒子の軌道を湾曲させて種類を特定するための常伝導磁石 上下以外の角度から入り込んだ通過粒子を除去するための非同時計数器 (Anti-Coincidence Counter: ACC) Silicon Trackerの測定精度を安定させる(Tracker Alignment System: TAS) 高速粒子の速度をきわめて正確に測定するリングイメージ型チェレンコフ光検出器 (Ring-Imaging Cherenkov Detector: RICH) 検知器と衝突した際に発する熱を測定することで粒子の種類を特定する電磁カロリーメーター (Electromagnetic Calorimeter: ECAL)
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