標準画質の変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 21:56 UTC 版)
標準画質の番組とコンテンツの膨大なレガシー・ライブラリーにはさらに課題がある。NTSC、PALおよびSECAMはすべてアスペクト比4:3のインターレース形式であり、相対的に低解像度である。アスペクト比16:9のHD解像度にアップスケールするにはいくつかの課題がある。 一つ目はインターレース方式のビデオコンテンツにおけるモーション・アーティファクトの混乱の可能性である。解決策としては、同じフィールドレートでインターレース方式BT.709にのみアップコンバートし、フィールドごとにスケーリングするか、インターレース解除して、フィールド間の動きを取り除いてプログレッシブ・フレームを生成するように処理することである。 二つ目はアスペクト比の問題である。標準画質フレームの上部または下部を切り取ることは、構成上許されているかや、切り取られるグラフィックやタイトルがあるかどうかによって使えたり使えなかったりする。 それに加えてNTSCの赤、緑、青の原色の色度はBT.709とは異なっている。PALおよびSECAMの赤と青の原色色度はBT.709と同一であり、緑だけが少し異なっている。NTSCを適切に変換するということは、LUT(ルックアップテーブル)を使用して、色を新しい色空間に変換することも意味する。
※この「標準画質の変換」の解説は、「Rec. 709」の解説の一部です。
「標準画質の変換」を含む「Rec. 709」の記事については、「Rec. 709」の概要を参照ください。
- 標準画質の変換のページへのリンク