構成素分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:21 UTC 版)
小節が構成素を成すという分析には、大きく分けて以下の3種類がある:163。 SC分析 述語範疇投射分析 機能範疇投射分析 1つ目の分析は、Xバー理論の定式化中途段階で主流であった理論であり、小節の主語と述語はSC (small clause) という構成素を成すと仮定する。2つ目の述語範疇投射分析はStowell (1981)により提唱された理論であり、Xバー理論に則り、小節主語を述語範疇最大投射の内項として扱う (すなわち、小節の主語は語彙範疇投射の内側に位置し、構成素を成すと仮定する)。3つ目の分析は、Bowers (1993, 2001) などにより支持されている分析で、叙述関係を保証する独立した機能範疇の存在を仮定し、小節はこの機能範疇の最大投射であると分析する。1つ目の分析方法はXバー理論との互換性がないことから、現行の統語理論では支持するのが難しいため2つ目または3つ目の分析が主流であるが、このうちどちらの分析を採用すべきかについても議論が分かれている。
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