構成・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 03:16 UTC 版)
『方輿勝覧』は70巻から構成される。南宋の17の路(浙西路、浙東路、福建路、江東路、江西路、湖南路、湖北路、京西路、広東路、広西路、淮東路、淮西路、成都府路、夔州路、潼川府路、利州東路、利州西路)の順に並んでおり、各路は州(府・軍)に分けられ、行在所の臨安府からはじまっている。記述は南宋の版図に限られ、北方については記されていない。 それぞれの州について、まず「建置沿革」を記し、ついで郡名・風俗・形勝・土産・山川・堂舎・楼閣・亭榭・館駅・橋梁・寺観・祠墓・古跡・名宦・人物・題詠などに分類して土地の名物を羅列し、説明を加えている。説明にはしばしば古今の文章や詩句の引用を含む。最後に「四六」と題してその州について詠んだ対句を羅列している。 通常の地理書で重視される里程、地勢、戸数などについてはほとんど記されておらず、地理書というよりは地域ごとに分類した類書に近い。
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