概要・アップライトベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:28 UTC 版)
「スラップ奏法」の記事における「概要・アップライトベース」の解説
電気を通していないベースは、アップライト・ベース、ダブル・ベース、ウッド・ベースなどと呼ばれる。これらはコントラバスと同じだが、コントラバスはクラシック音楽において、弓を使用して演奏される。奏法としては以下のような奏法が存在する。 指で弦を引っ張り垂直に離す事で指板に当て、実音(音程)と同時にスラップ音を発生させる奏法(クラシック音楽の奏法におけるバルトーク・ピッツィカートと類似しているが、厳密にはスラッピングとは異なる)。 指で弦を叩き指板に打ち付け、その直後に弦を弾く事で、スラップ音と実音(音程)を鳴らす奏法。 手首近くの部分で素早く低音側の弦を指板に打ち付け、スラップ音のみを発生させる奏法。 ウッドベースの弦を指で引っ張りつつ滑離し、低音とネックに当たる「カチッ」という中高音をミックスさせた音を出し、更に手の平で弦をネックに叩きつけてパーカッション効果を出す奏法(特にスウィング・バンドが用いる)。 いずれの奏法も弦を指板上に叩き付ける事でスネアドラムのリムショットのような音が鳴り、通常の音色(実音)に打楽器的な表現を加える事が出来る。古くは拡声器の無い頃、スウィング・ジャズのビッグバンドでベース奏者が大きな音を出すために用いたが、後にロカビリー、ネオ・ロカビリー、サイコビリー、ジャズ、カントリーその他で使用されるようになる。初期は1920年代から30年代のスウィング・バンド、スウィング・オーケストラで使われた。
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