森林認証の森サポーター制度

国内で森林認証を取得する森林が増えています。森林認証は、森林から適切に木材が生産され、その木材を使った紙製品などが環境に配慮された形できちんと流通されているなどを認証する制度。森林の所有者や紙製品の生産者は森林環境の保全に向けて同認証の取得に力をいれており、消費者である我々も同認証を取得した製品を使うことで森林の適切な管理といった環境保全に貢献できます。この森林認証の制度をより普及させることを目的に、このほど「森林認証の森サポーター制度」という新しい取り組みが始まりました。
サポーター制度は、紙製品を生産する三菱製紙、森林を所有する岩手県・岩泉町、紙製品のユーザー企業である三菱UFJ投信の3者が、まず参加しました。森林所有者と製紙企業、紙のユーザー企業が森林認証を取得した森林の管理と、そこから生産された森林認証紙の利用で幅広く協力しているのが同サポーター制度の特徴です。
紙のユーザー企業である三菱UFJ投信は森林認証を取得した森林の管理費用の一部を岩泉町に提供する代わりに、三菱製紙が生産した森林認証紙を調達できる仕組みです。岩泉町は面積の93%を森林が占め、現在5300ヘクタールの町有林で、すでに森林認証を取得しています。また三菱製紙も岩泉町の社有林で同認証を取得しており、それらの森林を適正に管理する過程で発生する間伐材を森林認証紙の生産に活用していきます。
一方、その管理費用の一部を提供する三菱UFJ投信は同サポーター制度に参加することによって、自社の事業活動に必要な目論見書などを森林認証紙によって作成できます。紙のユーザー企業が環境活動の一環として同サポーター制度に参加していけば、我々が森林認証紙を手にする機会も増えていきそうです。
(掲載日:2007/11/16)
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