森林回復に向けての取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/04 08:11 UTC 版)
「マダガスカルにおける森林減少」の記事における「森林回復に向けての取り組み」の解説
マダガスカルの森林は減少傾向にあるが、部分的には回復しているところもある。しかしながら、森林の回復を担った木々の多くはユーカリ(さまざまな種)、マツ( Pinus kesiya, Pinus patula )、フサアカシア( Acacia dealbata )、シルキーオーク( Grevillea banksii )、Melaleuca quinquenervia などの外来種である。これらの木は、地元の農民が植えたものもあれば、植林によらず勢力を拡大したものもある。ユーカリ、マツ、フサアカシアの植林は、例えば、中央高地において試みられた。 在来種による森林回復は、さまざまな試みが行われている。それらが組合わさった結果、とりわけ、帯状に広がる熱帯雨林地帯では成功を収めたところもある。資源開発企業のリオ・ティントが主導したプロジェクトにおいては、フォール・ドーファン(トラナル)近くで600種近くのマダガスカル島在来種の育種が行われた。ところが、リオ・ティントはその一方で、マダガスカル南部でイルメナイト(歯磨き粉やペンキの原料)の採掘を行う計画を2003年に公表し、新しい港や道路、その他の設備を建設するとした。しかも、当該地域の高い失業率にもかかわらず、大部分の雇用を移民・出稼ぎ労働者によりまかなうとした。しかしながら、森林減少の主要因の一つである木炭生産は、高い失業率と貧困により助長される。
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