梵語、西域諸言語由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 23:28 UTC 版)
漢訳仏教圏に属する日本においては、古いインドの言語である梵語(サンスクリット)を漢字で音写した語も観察される。例えば「南無(なむ)」、「刹那(せつな)」といった語は、それぞれ梵語の“नमो”(namō)、“क्षण”(kṣaṇa)の音写であり、それぞれ「帰命」、「念」と意訳されている。なお中国語では梵語に存在する二重子音を表現することが難しいため、音写の際は単純な子音に省略される傾向にあるという。 また、シルクロードを介して西域と呼ばれる地方から伝えられたと考えられる語も存在する。例えば、顔料の一種である「蜜陀僧(みっだそう)」(litharge)は、ペルシア語の“murdāsang”に由来するという。 これらは本来の漢語とは厳密には異なる出自をもつが、その源流が明確なものはむしろ少数であり、広い意味での漢語とみなして差し支えない。本項でも特にことわりのない限り漢語として扱う。
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