核種の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 09:12 UTC 版)
歴史的に同位体(isotope)という用語は核種と全く同じ意味として用いられることがある。しかしながら本来は同位体という用語は、二種の核種の相互の関係を示すために使用すべきものである。 同様に二つの核種の相互の関係を示すための関係として以下のようなものがある。 相互関係名特徴例備考同位体(isotope) 原子番号 Z が同一であるものの質量数 A が異なる 炭素12、炭素13 アイソトープとも呼ばれる。 同重体(isobar) 質量数 A が同一 窒素17、酸素17、フッ素17 ベータ崩壊を参照 同中性子体(isotone) 中性子数(N = A - Z)が同一 炭素13、窒素14 同調体とも呼ばれる。 同余体(isodiapher) 中性子過剰数(A - 2Z)が同一 ウラン238、トリウム234 アルファ崩壊により不変 鏡映核(mirror nuclei) 中性子と陽子の数を交換したもの 水素3(トリチウム)、ヘリウム3 2つの核種の質量数は等しい(同重体である) 核異性体(nuclear isomerism) 原子核のエネルギー状態が異なる テクネチウム99とテクネチウム99m 長寿であるか、安定している
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