核種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/20 14:14 UTC 版)
核種(かくしゅ、英: nuclide[注釈 1]、または nuclear species[1])とは、原子核の組成、すなわち核の中の陽子の数、中性子の数及び核のエネルギー準位によって規定される特定の原子の種類を言う[2]。米国の核化学者 T. P. Kohman によって提案された[注釈 2]。
核種は原子核の同位体やその他の性質を区別するために利用される[注釈 3]。放射能を持つ核種を放射性核種、そうではない安定した核種を安定核種と呼ぶ。
概要
原子核の中の陽子の数は原子番号 Z と呼ばれ、元素の化学的性質を決定する。また原子核の中の核子(陽子、中性子の総称)の総数(中性子の数+陽子の数)は質量数 A と呼ばれ、これは個々の原子の原子量に最も近い整数となる。なお、Z と A がわかれば中性子数 N は N = A - Z で求めることができる[注釈 4]。
核種(nuclide)を表示するにあたって用いられる記号は、元素の化学記号に対して原子番号を左下に、質量数を左肩[注釈 5]に付したものである。例えば、水素(原子番号 1 )の同位体で、質量数が 2 の二重水素であれば、
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