核沸騰
核沸騰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 19:27 UTC 版)
核沸騰(かくふっとう、英: Nucleate boiling)は、伝熱面温度から液体の飽和温度を差し引いた伝熱面過熱度がある値を超えたところから生じる沸騰現象で、伝熱面上にランダムに分布した発泡点より気泡が発生する沸騰の形態である。伝熱面過熱度をさらに大きくすると気泡が合体するようになり、ある上限を超えると合体した気泡が伝熱を阻害するようになる。この核沸騰の上限を与える熱流束を限界熱流束(英: Critical heat flux, CHF)と呼ぶ。1気圧下の水の沸騰曲線の一例である下図の沸騰曲線では104℃ から 130℃ の範囲で核沸騰が生じており、グラフの変曲点として現れているのが限界熱流束点である。ただし、この温度は伝熱面の性状や寸法等によって変化するため、あくまで一例である。[1]
- ^ 伝熱ハンドブック.. 日本機械学会. 日本機械学会. (1993). ISBN 4888980632. OCLC 674536723 .
- ^ 伝熱工学資料,改定第5版. 日本機械学会. Tōkyō: 日本機械学会. (2009 ;). ISBN 9784888981842. OCLC 674640750 .
- ^ "Nucleate Boiling Heat Transfer Studied Under Reduced-Gravity Conditions", Dr. David F. Chao and Dr. Mohammad M. Hasan, Office of Life and Microgravity Sciences and Applications, NASA.
- ^ Fundamentals of Heat and Mass Transfer 6th Edition by Incropera.
- ^ James R. Welty; Charles E. Wicks; Robert E. Wilson; Gregory L. Rorrer., "Fundamentals of Momentum, Heat and Mass transfer" 5th edition, John Wiley and Sons
- ^ James R. Welty; Charles E. Wicks; Robert E. Wilson; Gregory L. Rorrer., "Fundamentals of Momentum, Heat and Mass transfer" 5th edition, John Wiley and Sons
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