核沸騰限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 19:27 UTC 版)
熱流束が系の限界熱流束(CHF)を超えると、液体のバルク部分が急激に沸騰する。これによって大きな泡ができ、液体の通路を塞ぐこともある。このような核沸騰の上限となる点を、限界熱流束点、極大熱流束点、バーンアウト点、核沸騰限界点(departure from nucleate boiling point、DNB点)などと呼ぶ。 遷移沸騰では膜沸騰と核沸騰が空間的・時間的に共存、繰り返していると考えられるが、詳細は明らかにされているとは言い難い。温度の上昇につれて、蒸気の膜が覆う面積は増えていく。蒸気の熱伝導率は液体より低いため、対流熱伝達率と熱流束は減少していく。 (核沸騰以外の沸騰の様相については,沸騰曲線の項目を参照)
※この「核沸騰限界」の解説は、「核沸騰」の解説の一部です。
「核沸騰限界」を含む「核沸騰」の記事については、「核沸騰」の概要を参照ください。
- 核沸騰限界のページへのリンク