査問会議(さもんかいぎ)
海軍が設置する最高レベルの事故調査会議だ。軍法会議の前の予備審理と位置付けられる。審理の対象は、ワドル前艦長、ファイファー副艦長、コーエン先任将校の3人だ。連邦裁判所の手続きに準拠し、前艦長らには弁護士をつける権利が保証される。
審理過程は、法廷の別室で映像および音声により報道陣に公開される。「えひめ丸」行方不明者の家族らに対しては、同時通訳が提供される模様だ。
ジョン・ナスマン米海軍航空隊司令官ら海軍太平洋艦隊の幹部3人が査問会議の判事役を務める。日本からは、海上自衛隊幕僚長1人が、投票権を持たない形で会議にアドバイザーとして参加する。
査問会議では、海軍事故調査委員会の報告をもとに、ワドル前艦長らの責任の有無を判定する。前艦長らを刑事訴追するかどうかの判断が主要な論点になる。審理は集中的に行われ、数週間から数ヶ月かかる。査問会議の決定は、太平洋艦隊ファーゴ司令官に勧告される。
会議の勧告をもとに、ファーゴ司令官が最終的に、刑事訴追をするかどうかの決定をする。ファーゴ司令官は、査問会議の決定を重視して判断すると見られている。ファーゴ司令官が刑事訴追を決定した場合、ワヒド前艦長らは軍事裁判である軍法会議にかけられる。
(2001.02.26更新)
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