柔道の浮固
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 10:51 UTC 版)
明治期には講道館柔道にも存在した技名である。右技で説明すると、受の右側に立ちながら身を屈め、右手で受の左上袖を取り左手で受の右上袖を取って、右足は受の直ぐ右脇のそばに置き、両手右脚を用いて、受を起こさないようにする。 川石メソッドでの浮固は右手で受の左襟を取り左手で受の右上袖を取って、右膝を受の胸、右脇腹に乗せ、ブラジリアン柔術でもニーオンベリーとしてポイントが得られる形で明治期講道館のものよりニーオンベリーに近くなっている。 講道館柔道では浮固を抑込技と認定していなかったが、多様化する技術への対応のために講道館技研究部で技名称の再検討を行った結果、2017年に浮固を正式に認めることになった。IJF国際ルールでは以前からこの技名称が認められていた。 この浮固は明治期講道館や川石メソッドのものとは異なり、ロサンゼルスオリンピック60 kg級銅メダリストであるイギリスのニール・エカーズリーが発案したとされている。そのため、「エッキー固め」「イギリス固め」なる呼び名もある。 右技で説明すると、取は受の右側に位置し、左腕と胸で受の右腕を抱えて挟み込む。左脚を伸ばすようにして受の首を跨ぎ、頭が受の下半身へ向くようにして、受の右腕を挟み込んだまま、上体で受の胴に覆いかぶさる。そこから、右腕を大きく回して、受の下半身を取りに行く。この時、相手の臀部を抱え込み、帯を掴む。右足で相手の左腕をロックし、抑え込みに入る。
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