とうかいどうめいしょき〔トウカイダウメイシヨキ〕【東海道名所記】
東海道名所記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 06:06 UTC 版)

『東海道名所記』(とうかいどうめいしょき)は、江戸時代前期に浅井了意によって著された仮名草子作品。
概要
刊行年次は未詳[1]。作品内で明暦4年(1658年)刊行の『京童』が引用されることから、これ以降の刊行とされ、おおむね万治3 – 4年(1660 – 1661年)頃の刊行と推測されている[1]。
巻1「江戸から大磯まで」に始まり、東海道五十三次にしたがって、「小田原より江尻まで」(巻2)「府中より吉田まで」(巻3)「ごゆより庄野まで」(巻4)「亀山より山科まで」(巻5)「山科より京まはり宇治まで」(巻5)と続く[1]。
主人公の楽阿弥と大阪の手代が、江戸から京都へ上京する趣向となっている[1]。この趣向は『竹斎』の影響を受けている[1]。旅宿ごとの距離を示す点、主人公を通して旅の心得が説かれる点、各土地の名産品や風俗を紹介する点など、実用性や教訓性に富んだ内容を持つ[1]。
脚注
注釈
参照
参考文献
外部リンク
東海道名所記
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「白旗神社 (藤沢市)」の記事における「東海道名所記」の解説
東海道名所記によると藤沢より平塚六里十六町のくだりで、「義経弁慶の首は鎌倉にのぼらせられた。夜の間にふたつの首は、ここに飛んで来た。里人がこれをみれば、大きい亀の背中に乗って声を出して笑ったので鎌倉にこのことを申し伝えると、すぐに神に祀って白旗明神と申すと、その前に弁慶の塚がある。」としている。
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