東大寺南大門金剛力士像(奈良県奈良市、国宝)
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運慶とその弟子快慶らによる鎌倉彫刻の最高傑作と目される寄木造の金剛力士(仁王)像である。1203年(建仁3年)の制作で使用材はヒノキである。解体修理の過程で、墨書銘や像内納入品が発見され、運慶・快慶以外に定覚、湛慶も制作にかかわっていたことが判明したが、全体の構想は運慶によるものと考えられる。口をあけた阿形と閉じた吽形の二体一対(→阿吽参照)で構成される。阿形像から発見された墨書銘に運慶と快慶の名があり、吽形像の納入品の経巻に定覚と湛慶の名があったことから、運慶と快慶は阿形像、定覚と湛慶は吽形像の制作にたずさわったと推定される。寄木造で徹底した分業によってつくられ、像高は8メートルを超える。着手よりわずか69日間という驚くべき短期間で制作されたことでも知られる。
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