東京の女_(映画)とは? わかりやすく解説

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東京の女 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 21:08 UTC 版)

東京の女
Woman of Tokyo
江川宇礼雄と田中絹代
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
池田忠雄
出演者 岡田嘉子
江川宇礼雄
田中絹代
撮影 茂原英雄
編集 石川和雄
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 松竹キネマ
公開 1933年2月9日
上映時間 47分
製作国 日本
言語 日本語
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東京の女』(とうきょうのおんな)は、1933年(昭和8年)2月9日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎モノクロスタンダードサイレント、47分。

警察ににらまれた姉の身を案ずる弟の苦悩を描いた[1]小品で、次作『非常線の女』の本読みの日に、ローティションに穴が開いて急きょ製作を頼まれ、シナリオが完成する前に撮影を始め9日間で撮り上げたものである[2][3]。小津は、この頃から画面のポジションが決まってきたと回想している。初回興行は帝国館

あらすじ

学生の良一は、姉のちか子と2人で暮らしていた。ちか子は会社勤務のタイピストだが、退勤後は大学で翻訳の手伝いをしていると聞かされていた。ところがある日、良一の恋人・春江が巡査の兄から、ちか子が退勤後に翻訳をしているというのはウソで、実は酒場で売春しているという噂を聞かされた。春江はそのことを良一に話してしまうが、良一は噂を否定し、喧嘩になった。良一は噂を否定したものの気になり、ちか子を問い詰めた。噂は事実だったが、ちか子は良一には関係ないので卒業を目指して勉強しろと言い、良一はちか子を平手打ちして家を飛び出した。翌日、春江とちか子は警察から、良一が自殺したことを知らされる。泣き崩れる春江の傍らでちか子は、「このくらいのことで死ぬなんて」と呟いた。

スタッフ

キャスト

その他

  • オープニング字幕では「エルンスト・シュワルツ( 1882–1938)『二十六時間』より翻案」と表示されるが、この作家も作品も架空であり、実際はオリジナルストーリーである。
  • 映画館のシーンで上映されているのは、アメリカオムニバス映画百万円貰ったら英語版』(1932年)である。

脚注

  1. ^ 小津安二郎 生誕110年松竹、2015年4月12日閲覧
  2. ^ 『小津安二郎映画読本 「東京」そして「家族」』、松竹映像版権室、2003年、p.112
  3. ^ 田中眞澄『小津安二郎周游』、文藝春秋、2003年、p.121

外部リンク


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