来歴と盗難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 00:38 UTC 版)
「合奏 (フェルメールの絵画)」の記事における「来歴と盗難」の解説
1669年にアムステルダムで売りに出されたが、以降1780年までの所在は分かっていない。その後、アメリカの慈善家で美術収集家のイザベラ・スチュワート・ガードナー(英語版)が、1892年にパリで開催されたオークションで5,000ドルで落札、1903年に彼女がボストンに創設したイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に展示した。 しかし、1990年3月18日未明、ボストン市警の警察官を装った強盗2人組が美術館に押し入って警備員を拘束した上、本作のほかレンブラントの『ガリラヤの海の嵐(英語版)』、『自画像』などの作品3点、ドガの素描5点、マネの『トルトニ亭にて』ほか中国の銅器など、計13点の所蔵品を窃盗した。フェルメールの作品は1970年代以降たびたび盗難に遭ったが、本作のみ同時に盗難された他作品とともに行方不明のままとなっている。『合奏』は盗難絵画としてはもっとも高額な作品とされ、その評価額は2億ドル超と見なされている。
※この「来歴と盗難」の解説は、「合奏 (フェルメールの絵画)」の解説の一部です。
「来歴と盗難」を含む「合奏 (フェルメールの絵画)」の記事については、「合奏 (フェルメールの絵画)」の概要を参照ください。
- 来歴と盗難のページへのリンク