朱美の過去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 13:53 UTC 版)
佐田 申義(さだ のぶよし) 朱美の前夫。癩病で危篤の父をひたすら看病していた。赤紙が来た時逃げたことで、朱美と彼の父親は村八分の扱いを受けた。その後、一度は帰宅したものの、情婦であった民江と再び出奔し、首なし死体となって発見される。なお、重病の父は朱美が憲兵に尋問されている間に容体が悪化し、死体が見つかる3日前に死亡している。 鴨田 周三(かもた しゅうぞう) 塩田平の酒屋、鴨田酒造の主人。朱美のかつての奉公先の旦那。兵役忌避者の妻として朱美が村八分にされていることに責任を感じ、彼女を村から逃がした。旧姓、鷺宮。店は秋に閉店した。 鷺宮 邦貴(さぎのみや くにたか) 鴨田酒造の若旦那で、周三の甥。記録上は昭和20年に入営して大陸に送られ、23年に復員している。 宗像 民江(むなかた たみえ) 鴨田酒造で働いていた奉公人。要領が悪く、少しぼっとして奥手そうで地味な容姿だが、若い頃から肉付きが良く男好きのする早熟な娘だった。 奉公先で同室だった朱美とは仲が良かったが、彼女の夫となった佐田と情を通じていた。昭和19年に佐田の兵役忌避と前後して鴨田酒造を出奔したために情夫殺害の容疑者として指名手配され、本庄児玉の辺りで再会した朱美と揉み合って利根川に転落し、消息不明となる。
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