札幌 - 留萌間 都市間バス問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 23:33 UTC 版)
「銀嶺バス」の記事における「札幌 - 留萌間 都市間バス問題」の解説
「ツアーバス#会員制バスの誕生」も参照 系列会社の道北観光バスは札幌 - 留萌・稚内間に日本初の会員制貸切バスを運行(催行)したが、すでに留萌 - 札幌間に乗合路線を運行していた北海道中央バスが乗合事業免許を持たない事業者が定期的に乗客を募って輸送する形態は乗合類似行為として既存業者を圧迫すると異議を申し立てた。併せて既存の特急札留線に代わる直行便(後の高速るもい号)を新設し、度重なる増回と続行便や二階バスの投入でこれに対抗した。また、道北観光バスが運行開始した後に宗谷バスも会員制貸切バス(後の特急わっかない号)、沿岸バスは21条バス(後の特急はぼろ号)を新設し、車掌乗務による飲み物サービス(現在は廃止)を導入するなどして対抗した。 現在は本州方面でも一般的に認知されているツアーバス方式だが、当時は貸切事業者の乗合類似行為への判断が曖昧だったこともあり、問題は運輸省(現・国土交通省)を巻き込むまでに発展したが、道北観光バスと宗谷バス、21条運行の沿岸バスの3社に対して乗合路線として改めて申請するよう指導がなされた。しかし、宗谷バスと沿岸バスは認可が下りたものの、札幌 - 留萌間では既存業者(北海道中央バス)がすでに運行中とのことで認可が下りず、結果的に道北観光バスは札幌 - 留萌間から撤退した。当時訴訟問題にまで発展したが、北海道中央バスが対抗申請を準備していた札幌稚内線の参入を取り下げたこともあり、道北観光バスは都市間長距離バスの開設にあたり「一定の役目を果たした」として訴訟を取り下げた。道北観光バスはその後稚内 - 札幌間、稚内 - 旭川間を21条申請による運行認可を受けて営業していたが、後に銀嶺バスと経営統合し、現在は銀嶺バスが路線免許バス事業者として稚内 - 札幌間(宗谷バスと共同運行)、札幌 - 瀬棚間(期間限定運行)を運行している。この後、北海道内を始め全国的に都市間長距離バスの運行が急増し、現在に至っている。
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