末梢性めまいの治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 16:41 UTC 版)
基本的に治療の目標は嘔吐を止めて、歩行可能状態にすることである。悪心、嘔吐がある場合はメトクロプラミドなどの投与を考える。ヒドロキシジン(25mg)1Aの静注、炭酸水素ナトリウム(20ml)2Aを5分以上かけて静注すると約一時間くらいで改善する。改善は眼振の軽快や歩行可能かで判定できる。そしてめまい止めとしてメシル酸ベタヒスチン(6mg)やエチゾラム(0.5mg)を3日間分位処方し、後日耳鼻科受診とする。末梢性めまいで絶対に見逃してはいけないものが突発性難聴である。この疾患は不可逆的な難聴を引き起こすからである。突発性難聴を疑ったらまずは水溶性ハイドロコートン(500mg)を生理食塩水100mlに溶解させ、点滴する。診断に困った場合は突発性難聴として扱い、入院治療となる。 処方例 メシル酸ベタヒスチン(抗めまい薬)、メチルコバラミン(ビタミンB12製剤であり末梢神経障害に適応がある)、アデノシン三リン酸(脳循環改善薬)と頓服でジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬だが、内耳迷路と嘔吐中枢に選択的に作用するため末梢性めまいや乗物酔いにも用いられる)を用いることが多い。
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