木崎稲子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 15:35 UTC 版)
正之の娘。22歳。声がきれい。冷え性で手や足が冷たい。睫毛が長く黒目が美しい。肌がなめらかできれい。敗戦時には3歳。鹿児島の山中で父が出会った〈神の巫女か妖精のやうな天女〉と自分を重ねて幻想を抱いていたが、父を事故死から救えなかった贖罪により、その少女像は消滅する。翌年の高校2年の冬、卓球の試合中に突然ピンポン球が見えなくなり早退した日、自室の机の引出しの奥にしまってあった2つのピンポン玉と久野に切られた毛先を取り出し、中庭の寒椿の赤い花から、父に髪をきつく引っ張られた懐かしい記憶に思いを馳せる。中学時代に盲学校へ見学に行った時に盲人の野球や卓球試合を見ていた。
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