月の探査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 10:39 UTC 版)
月には核融合への利用が期待されているヘリウム3が豊富に存在すると考えられている。急速な経済成長の下にあり、かつ世界人口の60%以上が集中するアジアにおいては、エネルギー供給目的による月開発が想定される。 日本は月探査機を打ち上げた最初のアジア国家である。宇宙科学研究所で作られた探査機ひてんは1990年1月24日に打ち上げられた。しかし、この計画は工学実験的な趣が強く、月の観測は主目的ではなかった。2007年9月14日には同国2機目となる月探査機かぐやが打ち上げられた。この探査機は任務を無事終え、2009年6月11日に月に制御落下させられた。 中国は2007年10月24日に同国初の月探査機嫦娥1号を打ち上げ、2007年11月5日月周回軌道に投入された。任務を終え、2009年3月1日に月面に制御落下させられた。2010年10月1日には嫦娥2号が打ち上げられた。 インドは2008年10月22日に同国最初の月探査機チャンドラヤーン1号を打ち上げた。2009年8月29日に通信が途絶し運用終了となった。
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