最高裁判所判事・最高裁判所長官任官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 22:20 UTC 版)
「ジョン・ロバーツ」の記事における「最高裁判所判事・最高裁判所長官任官」の解説
合衆国最高裁判事のサンドラ・デイ・オコナーの引退発表を受け、ジョージ・W・ブッシュ大統領は2005年7月19日、ロバーツを最高裁判所判事に指名した。ところが9月3日に最高裁判所長官ウィリアム・レンキストが死去したため、ブッシュ大統領は9月6日、ロバーツを改めて長官として指名した。上院司法委員会での承認を経て、上院は9月29日、78対22でロバーツの指名を承認した。同日ロバーツは最高裁判事ジョン・ポール・スティーブンスの前で宣誓を行い、合衆国最高裁判所長官に就任した。就任時点で50歳であり、過去3番目に若い長官となった。 ロバーツは穏健な保守派だと考えられており、また判決では事件毎に慎重な判断を行い、先例を尊重し、新たな包括的な規範を定立することを避ける傾向にあると評価されている。しかし、ロバーツの連邦控訴裁判所判事としての経験は短く、また論文や講演も少ないため、憲法問題に対する見解は不明確な部分が多い。 2020年においては、保守派判事5人、リベラル派判事4人という拮抗した最高裁の状況で、キャスティングボートを握る役割を果たしていた。保守派のポジションに立ちながらも、ロバーツが判決において多数意見となる頻度は過去10年間で最も高くなった。
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