最高幹部へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 07:24 UTC 版)
「ラッキー・ルチアーノ」の記事における「最高幹部へ」の解説
ルチアーノは組織力に優れ、マランツァーノが考えたニューヨークの縄張りの五大ファミリーへの固定化を実行し、他にも各地のイタリア系犯罪組織の統合を目指した。また犯罪集団にとって互いに争いを無くして目立たず潜在化することが利益に繋がることを説いて、他国系移民の犯罪組織とも協力して犯罪シンジケートの構築と運営の合議制化・制裁機関の設置などを考案した。それまで血縁関係・古い仕来たりに従って動いていたマフィアをアメリカナイズされた近代的なビジネス組織へと作り変えていった。彼自身もボス同士の互いの公平な立場を強調して、トップの地位を目指さないようにし信用を集めている。 ルチアーノは勢力拡大のため、政治家とのつながりを強めようとしてニューヨークの民主党代表のアルバート・マルティネッリと親交を持ち、1932年の選挙の際、民主党に多額の選挙資金を送った。この頃には自分の数多くの事業が年に20億ドルになると見積もっており、憧れだったニューヨークの最高級ホテルであるウォルドルフ=アストリアに偽名の「チャールズ・ロス」で入居して高価なスーツとフェドーラ帽とカシミアのコートなどを着て衆目を集めて住人のフランク・シナトラらセレブリティと交友関係を持った。
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