書留の種類と違い(一般書留・現金書留・簡易書留の違い)
書留の主な特徴は「郵便物の送達過程が記録される」「受取人に手渡しされる」「郵便物の不達または郵送中の破損については実損額が賠償される」という点である。
いわゆる書留は「一般書留」「現金書留」「簡易書留」の3種がある。
一般書留の特徴
「一般書留」は、いわゆる書留の標準的なサービスである。・郵便物の送達状況が逐一記録される。経由した郵便局も記録される。記録は「郵便追跡サービス」から確認できる。
・郵便物等が壊れたり届かなかったりした場合は実損額が賠償される。
・郵便物は受取人に手渡しされ、受領した印(印鑑かサイン)を求められる。
現金書留の特徴
「現金書留」は、現金専用の書留郵便である。現金は一般書留や普通郵便では郵送できない。現金を郵送する場合は現金書留のみ利用でいる。ちなみに商品券やプリペイドカードは現金書留ではなく一般書留か簡易書留が用いられる。
簡易書留の特徴
「簡易書留」は送達記録を簡易化した廉価版サービスである。発着(引き受けと受け渡し)のみ記録し、配達過程で経由した郵便局などの記録は省かれる。万一の場合の賠償額も上限が低い。その分だけ料金が安く設定されている。一般書留と簡易書留の違い
一般書留と簡易書留の違いは、「サービスの充実度」と「利用料金」である。簡易書留は追跡機能を簡素化し、賠償額の上限も低い。その分だけ安く利用できる。
一般書留は簡易書留に比べると割高になるが、配達途中の経由地も追跡でき、万一の事態が発生した場合の補償が手厚い。
現金書留と一般書留の違い
現金書留と一般書留の違いは、「郵送するモノが現金かそれ以外か」である。現金書留は現ナマ専用の書留郵便である。
現金は現金書留でのみ郵送できる。現金書留以外の方法で郵送することは法律(郵便法)で禁じられている。
金券(商品券やギフトカード・プリペイドカードなど)は現金ではないため、現金書留は利用できない。一般書留または簡易書留が利用される。普通郵便で送付することもできるが、万一のことを考えると書留を利用した方が万全である。
金券を現金書留として送ることはできないが、現金に同封して現金書留で送ることはできる。
現金書留と簡易書留の違い
現金書留と簡易書留の違いも、「現金書留と一般書留の違い」と同じである。つまり「郵送するモノが現金かそれ以外か」である。特定記録郵便と書留の違い
「特定記録郵便」は、配達経路を記録するサービスである。この点はと「書留」と同じである。「郵便追跡サービス」で送付状況が追跡できる。特定記録郵便は、書留とは異なり、「受取人への手渡し」を行わない。郵便物は郵便受け箱に投函される。このため「受取人の手に確実に渡ったかどうか」の懸念が残る。
また、特定記録郵便には損害賠償の設定がない。万が一配達途中で郵便物が破損しても補償されない。
特定記録郵便は「配達の確実さ」と「補償」の2点において、一般書留および簡易書留よりもさらに簡素なサービスといえる。その分だけ料金は安い。簡易書留より安く利用できる。
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