景観上の議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 02:36 UTC 版)
消波ブロックの設置は、独特の形状と色彩から日本の海岸の原風景である白砂青松を破壊するものとして、批判が強い。 また、アレックス・カーは自著の『犬と鬼』で、日本に必要のない過剰な公共事業や、規制が不十分なことによる日本の醜い景観の一例として、電線、看板、雑居ビルの塔屋、高速道路の高架、砂防堰堤などと同時に、日本の海岸線にある過剰な消波ブロックの存在を批判している。 このような批判に対し、国土交通省は「美しい国づくり政策大綱」で「景観阻害要因になっている消波ブロックの除却」を掲げており、実際に静岡県の富士海岸をはじめ、多くの海岸で消波ブロックを撤去して、人工リーフを整備し、砂浜を回復するなどの試みがなされ始めた。 ただし、海岸の侵食や高波など防災上との兼ね合いから、日本全土の消波ブロックを完全に撤去できない。
※この「景観上の議論」の解説は、「消波ブロック」の解説の一部です。
「景観上の議論」を含む「消波ブロック」の記事については、「消波ブロック」の概要を参照ください。
- 景観上の議論のページへのリンク