映画における歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:26 UTC 版)
アントニー・バルチ(英語版)とバロウズは、コラボレーション映画「カットアップ」(英: The Cut-Ups)を製作し、この映画は1967年にロンドンで封切られた。これは、「ゲリラ状態」(英: Guerrilla Conditions)と呼ばれる、バロウズのドキュメンタリーとして企画されたものの打ち捨てられていた企画の一部であり、1961-1965年の間に撮影された。文章をバラバラにし、ランダムに並び替えるバロウズやガイシンのカットアップ技法に影響を受け、バルチはドキュメンタリー映画の場面を細かくカットし、秩序なく再編集させた。この映画がオックスフォード・ストリートの映画館で公開されると、拒絶反応を巻き起こした。多くの観客は映画を見るとめまいがすると苦情を寄せ、ある者は返金を要求し、ある者は「気分が悪い!」と叫びながら、映画館からよろめき出た。その他のカットアップ技法による映画には、「William Buys a Parrott」(1982年)、「Bill and Tony」(1972年)、「Towers Open Fire」(1963年)、「The Junky's Christmas」(1966年)、短編映画「Ghost at n°9 (Paris) 」(1963-72年)などがあり、「Ghost at n°9 (Paris) 」はバルチの死後に彼のオフィスで見つかった映画のリールから編集され、彼の死後に公開された。
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