昇降舵の作動不良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 23:57 UTC 版)
「東亜国内航空機米子空港オーバーラン事故」の記事における「昇降舵の作動不良」の解説
事故時に、機体に付着したスラッシュ(溶けかけた雪)が離陸滑走中に凍結し、昇降舵が作動しなかった可能性が考えられた。YS-11では、このような昇降舵の作動不良が過去20年ほどで十数件報告されていた。うち、12件は670便と同様に離陸滑走時に発生していた。この12件の事例は、10~2月の冬季に発生しており、天候はしゅう雪または降雪後の曇りであった。また、7件は除雪したにも関わらず発生していた。すべての事例で、コントロール・チェック時には異常は無く、パイロット達はVR付近で異常を認知していた。このような異常が起きた際、場合によっては、離陸を中止した事例もある。エプロンに引き返す途中でコントロール・チェックを再び行ったが、昇降舵は正常な状態に戻っていており、ほとんどの事例で凍結は確認されなかった。一方、離陸を行った場合には上昇中にも異常は続き、雲上に出てから解消された:27-29。
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