旧ソ連地域におけるラテン文字化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 20:57 UTC 版)
「ラテン文字」の記事における「旧ソ連地域におけるラテン文字化」の解説
旧ソ連の諸言語の表記は当初ラテン文字を採用していたものの、1940年にキリル文字が採用され、ソ連内の多くの言語でキリル文字が使用されていた。しかしソ連崩壊後、これら諸言語のいくつかにおいてふたたびラテン文字を導入する動きが活発になった。ウズベク語、トルクメン語、アゼルバイジャン語では、ソ連初期にアラビア文字からラテン文字に切り替えられ、その後1940年にソ連政府の言語政策の変化によりキリル文字に切り替えられたが、ソビエト連邦の崩壊後、ウズベク語・トルクメン語においてラテン文字表記の導入が決定され、再びラテン文字への切り替えが進行中である(ただし以前定められたものと同一ではない)。モルドバ語においても同様にラテン文字から1940年にキリル文字化されたものの、1989年には再度表記をラテン文字に改めることが決定され、ふたたびラテン文字使用国となった。カザフスタンにおいてはソ連崩壊後もキリル文字の使用が続いてきたが、同国のヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は2017年4月に、カザフ語の表記をラテン文字に改め、2018年には学校教育においてラテン文字の使用を開始し、2025年には完全にカザフ語表記をラテン文字に移行することを表明した。
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