日本の苧麻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 09:39 UTC 版)
室町時代に越後(新潟)に越後青苧座(あおそざ)が組織され青苧の販売が独占され、後に会津(福島)での生産が盛んになり、東北地方は苧麻の生産が盛んとなった。江戸時代には、羽州(現・山形、秋田)の苧麻の米沢苧が上質とされ、奈良晒、越後縮に使われた。 一方、南方では薩摩藩が苧麻の生産や上布の製織を奨励したため、薩摩藩(鹿児島県)や琉球王国(沖縄県)では古くから栽培や加工が発達した。 現代において、本州では唯一、福島県の昭和村にて栽培され、からむし織が製造されるとともに、ユネスコ無形文化遺産・国重要無形文化財の小千谷縮・越後上布の原料となっている。 沖縄県宮古島市の宮古島では、苧麻の栽培から、国の選定保存技術に選定された手績み 等を経て、国の重要無形文化財である宮古上布の織布までの行程が一貫して行われている。
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