日本の公立ろう学校におけるバイリンガルろう教育受容の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 19:30 UTC 版)
「バイリンガルろう教育」の記事における「日本の公立ろう学校におけるバイリンガルろう教育受容の問題」の解説
日本の公立ろう学校は1990年代以降、手話を取り入れているところも増えているが、その大半は日本語対応手話や同時法であり、日本手話は極めて少ない。これについて金澤貴之は、日本の公立ろう学校の教員集団が聴者で構成されているために、そこで交わされる言説の方向性が限定され、結果として日本手話による教育の全面的な受容に進まないことを指摘している。 一方、日本の公立ろう学校の教員集団に日本手話を教育実践に使えるレベルで獲得させる為には、大量の人員増を含む予算・制度上の措置が不可欠であるとの指摘もある。なお、北海道では平成19年度より聾学校において日本手話も含めた授業における実践的・効果的な指導方法の研究などを進めており、平成21年度には日本手話で授業のできる教職員を増やすなどし、子どもたちの教育的ニーズに応じた専門性の高い教育の推進を目指している。
※この「日本の公立ろう学校におけるバイリンガルろう教育受容の問題」の解説は、「バイリンガルろう教育」の解説の一部です。
「日本の公立ろう学校におけるバイリンガルろう教育受容の問題」を含む「バイリンガルろう教育」の記事については、「バイリンガルろう教育」の概要を参照ください。
- 日本の公立ろう学校におけるバイリンガルろう教育受容の問題のページへのリンク