日本のひき臼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 22:24 UTC 版)
日本で多く用いられている挽き臼は、ほぼ同様の厚みを持つ円形の下臼(雄臼)の上で上臼(雌臼)を回転させ上臼の穴から供給される大豆などを砕く形式のものである。反時計回りに使用するものが多いがその理由は明らかになっていない。上臼と下臼にはそれぞれ溝が刻んであり地域によって6区画で溝が刻まれているものと8区画で溝が刻まれているものが分布している。製粉時に熱が入りにくいという利点がある。 茶を微粉末にするために使われる臼を茶臼といい、製茶業者が使う大型のものと茶道家が使う小型の物がある。個人用の茶臼は穀物用の臼に比べ小型で精巧な作りになっており、茶道具のひとつとして審美対象ともなる。日本には「唐茶磨」(とうちゃうす)として14世紀に輸入され、15世紀の中頃には国産化された。 ひき臼(石臼) 江戸時代のひき臼。丹波篠山市青山歴史村 茶臼。
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