日本での繁殖放流事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 17:59 UTC 版)
択捉島のウルモベツ湖あるいは阿寒湖産を種苗魚として、1893年の北海道内の支笏湖を最初の例として本州の十和田湖、中禅寺湖などいくつもの湖にも移植されている。北海道の安平川水系美々川などでは、国産のベニザケを回帰させようと1960年代から試験的な放流が行われ、最高で約5,000尾が回帰した。回帰率は、概ね0.5%である(シロザケは一般に3%とされる)。 河川回帰と遡上を目的として、ウトナイ湖に注ぐ美々川や安平川、静内川、釧路川、西別川で放流が行われる。研究の結果、0歳魚の8月と1歳魚の5-6月にスモルト化することが明らかとなったため、0歳魚を長日条件下で飼育して11月に約12 cmに成長したスモルト化個体を放流している。 安平川では回帰した個体の遡上が確認されている。また、湖沼残留型(陸封型)のヒメマスとしての養殖放流事業も行われている。
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