日本での実情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/14 08:46 UTC 版)
日本において、通信用の構内配線は実際には以下のような構成で成り立っていることが多い。以下一般的なオフィスビルを例にとって解説する。 引き込み口 - 公道とビル敷地の境界付近に設けられる、通信ケーブルの引き込み口。 MDF - 公道から引き込まれてきた各電気通信事業者のケーブルと、構内配線との間を接続する主配線盤が置かれている。通常電気通信事業者とビル所有者の間の責任分界点となる。大規模なビルでは普通独立した部屋となっているが、中小ビルでは壁に埋め込まれた形になっていることも多い。 EPS - Electric Pipe Shaftの略で、ビル各階に通信ケーブルを配線するための縦シャフト。ビル内の幹線ケーブルが通されている。大規模ビルでは、各階のフロア内ケーブルと幹線ケーブルを接続するための配線盤も置かれている場合がある。 成端箱 - EPSから引かれてきた多芯ケーブルと機器接続用のケーブル(単芯・2芯のものが多い)を接続・収容するための配線盤。普通フロア内に置かれる。 電気通信事業者の提供する通信回線と接続する構内配線については、多くの場合構内配線も含め電気通信事業者側が施工を行い、契約者は電気通信事業者から構内配線をレンタルする。またNTT東日本・NTT西日本の電話回線では、NTTが施工した屋内配線を契約者が買い取ることもできる。ただし屋内配線を買い取った場合、屋内配線に起因するトラブルの責任は契約者側に所在することになるため、修理等が必要な場合は自分で(通常は専門業者を呼んで)対応しなければならない。
※この「日本での実情」の解説は、「構内配線」の解説の一部です。
「日本での実情」を含む「構内配線」の記事については、「構内配線」の概要を参照ください。
- 日本での実情のページへのリンク