料理以外での利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:34 UTC 版)
チョウジの精油「丁子油」は丁子入りタバコに使用され、ヨーロッパ、アジア、およびアメリカ合衆国の至るところで吸われてきた。クローブの原産地であるインドネシアではクレテックと呼ばれる巻きタバコが一般的であり、消費量はクローブを含まないタバコに比べ圧倒的に多い。タバコブランドとしては日本では「ガラム」が知られている。なお、丁子入りタバコは、米国においては2009年からフレーバー紙巻きタバコが禁止されたため、葉巻きたばこに分類されている。 丁香(花蕾)を蒸留した丁子油は、刀剣や精密機械のさび止めに使う。日本刀のさび止めにも用いられ、江戸幕府は享保11年(1726)に幕府医の桂川甫筑(桂川甫周の始祖)に丁字油の製造を命じた。 チョウジはその芳香からポプリの材料として使用される。オレンジなどの果実に釘のように刺して乾燥させたものがフルーツポマンダーである。中世ヨーロッパではペストなどから身を守るのにお守りとしてポマンダーを下げることが有効だと考えられていた。ヴィクトリア朝時代のイングランドにおいて贈り物として贈られた時、こういった匂い玉は心温まる感情を示した。 日本では古くから、「丁子風炉」が使われた。これは炉の上に釜をかけ、その中に丁子を入れて煎じて香気を出させるもので、室内の防臭・防湿に用いた。 匂い玉としてオレンジに使われるチョウジ 丁子風炉
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