文化と名勝とは? わかりやすく解説

文化と名勝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 01:53 UTC 版)

洞庭湖」の記事における「文化と名勝」の解説

洞庭湖一帯では古くから歴史文学神話はぐくまれてきたことで知られている。ドラゴンボートによるレース洞庭湖東岸始まったとされ、その由来はこの湖に流入する川である汨羅江(べきらこう)に入水自殺した戦国時代詩人屈原遺体探し出そうとしたことにあるとされている。 北東岸にある岳陽楼湖南省岳陽市)は杜甫の「岳陽楼登る」をはじめ多く詩人詠まれ范仲淹の「岳陽楼記」(先憂後楽出典)がつくられたことで有名である。 昔は洞庭湖中に浮かぶ島であった君山くんざん)(zh)は、現在は岸とつながっているが、かつて多く道士隠棲しており、湘江女神湘君遊んだところとして知られる。現在は君山銀針という希少な中国茶産地である。岳陽楼付近から船で渡ることができる。 洞庭湖南方の、瀟水湘江合流する一帯から洞庭湖にかけての景色は「瀟湘湖南」と称され親しまれてきた。これに古代帝王・舜が葬られたとされている九嶷山を取り入れた景観もまたその美しさ知られ多くの詩が詠まれてきた(劉禹錫の「瀟湘曲」など)。宋代から、このあたりの景観を主に八つ景色とし、瀟湘八景テーマとした山水画を描くことが流行したこの方式が日本にも広まり近江八景金沢八景などの元となった

※この「文化と名勝」の解説は、「洞庭湖」の解説の一部です。
「文化と名勝」を含む「洞庭湖」の記事については、「洞庭湖」の概要を参照ください。

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