敵対国と友好国に対する認識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 01:29 UTC 版)
「ウゴ・チャベス」の記事における「敵対国と友好国に対する認識」の解説
チャベスはアメリカの戦争行為を強固に批判し、イスラエルと国交を断交するなど強固な反米路線をとっているが、それに対し南米の反米陣営であるボリビア、エクアドル、ニカラグア、キューバや反米的なロシア、中国、イランに対し密接な貿易関係や軍事関係を築き上げて友好的であった。 しかしチャベスはアメリカが行っているパレスチナの和平や復興支援、スーダンのバシールがしているダルフール紛争、中国のチベットやウイグルや法輪功に対する人権弾圧、イランにおける民主化勢力への弾圧、また旧フセイン政権の極めて残忍な拷問や少数派への大量虐殺、ジンバブエの人権侵害などの悪行に対しては一切言及していない。チャベスはアメリカを一方的に批判する反面に反米的な友好国の悪行をすべて黙殺している。また冷戦時代の中ソ対立でソ連側についたフィデル・カストロは今でも友好的な国がロシアなのに対し(ただ、ラウル・カストロによりキューバと中国の関係修復は進んでいる)、チャベスは国連安保理の常任理事国である中国とロシアの両国を後ろ盾に非常に密接な関係を持っていた。 チャベスは南米・アラブ諸国首脳会議に出席してアラブ諸国との関係を強化し、反米的な国に密接な貿易関係やエネルギー協定を結ぶなど『敵の敵は味方』で関係強化し、例えば2007年にはベネズエラ中心で「反米同盟基金」を設立、また中国・ロシアから軍事面で関係強化するなど、チャベスの反米主義の強さが捉えられる。 また、友好的な政治家にはシモン・ボリーバルの剣のレプリカを献上することが多かった。
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