数式による解説とは? わかりやすく解説

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数式による解説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/18 07:42 UTC 版)

エアリーディスク」の記事における「数式による解説」の解説

円形開口による回折。エアリーパターンは( R > a 2 / λ {\displaystyle R>a^{2}/\lambda } )(つまり遠視野)のときに観察される円形開口レンズ用いた回折遠視野の像はR=f (f=焦点距離)の距離の焦点観察平面上にのみ観察される視野角 θ {\displaystyle \theta } はレンズない場合と同じである。 円形開口から生じフラウンホーファー回折強度次の式で与えられる。 I ( θ ) = I 0 ( 2 J 1 ( k a sin ⁡ θ ) k a sin ⁡ θ ) 2 = I 0 ( 2 J 1 ( x ) x ) 2 {\displaystyle I(\theta )=I_{0}\left({\frac {2J_{1}(ka\sin \theta )}{ka\sin \theta }}\right)^{2}=I_{0}\left({\frac {2J_{1}(x)}{x}}\right)^{2}} ここで I 0 {\displaystyle I_{0}} は回折パターン中央における光の強さ、 J 1 {\displaystyle J_{1}} は第1種ベッセル関数、 k = 2 π / λ {\displaystyle k={2\pi }/{\lambda }} は波数、 a {\displaystyle a} は円形開口半径、 θ {\displaystyle \theta } は視野角円形開口中心回折像の周縁結んだ線と光軸とがつくる角)である。 x = k a sin ⁡ θ = 2 π a λ q R = π q λ N {\displaystyle x=ka\sin \theta ={\frac {2\pi a}{\lambda }}{\frac {q}{R}}={\frac {\pi q}{\lambda N}}} , ここで q は観察平面(または焦点平面)の光軸からの半径であり、 N = R / d {\displaystyle N=R/d} は光学系F値である(d=2a円形開口直径、 R は円形開口観察平面の距離)。円形開口直後レンズを置くと、レンズ焦点平面上にエアリーパターンができる。ここではR = f (f はレンズ焦点距離) である。ただし、 θ → 0 {\displaystyle \theta \rightarrow 0} (または x → 0 {\displaystyle x\rightarrow 0} ) の極限値は I ( 0 ) = I 0 {\displaystyle I(0)=I_{0}} である。 J 1 ( x ) {\displaystyle J_{1}(x)} がゼロの値をとるのは x = k a sin ⁡ θ ≈ 0 , 3.8317 , 7.0156 , 10.1735 , 13.3268 , 16.4706... {\displaystyle x=ka\sin \theta \approx 0,3.8317,7.0156,10.1735,13.3268,16.4706...} のときである。これにより回折パターンの第1暗環は次の式で表されるsin ⁡ θ = 3.83 k a = 3.83 λ 2 π a = 1.22 λ 2 a = 1.22 λ d {\displaystyle \sin \theta ={\frac {3.83}{ka}}={\frac {3.83\lambda }{2\pi a}}=1.22{\frac {\lambda }{2a}}=1.22{\frac {\lambda }{d}}} . 観察平面上の第1暗環の半径 q 1 {\displaystyle q_{1}} と θ {\displaystyle \theta } の関係は次の式で表されるq 1 = R sin ⁡ θ {\displaystyle q_{1}=R\sin \theta } ここで R は円形開口からの距離である。エアリーディスク光強度半値幅 (where J 1 ( x ) = 1 / 2 {\displaystyle J_{1}(x)=1/2} ) は x = 1.61633... {\displaystyle x=1.61633...} 、 1/e2 点 ( J 1 ( x ) = 1 / e 2 {\displaystyle J_{1}(x)=1/e^{2}} で与えられる) は x = 2.58383... {\displaystyle x=2.58383...} 、第1明環の最輝部は x = 5.13562... {\displaystyle x=5.13562...} で与えられる回折パターン中心光の強度 I 0 {\displaystyle I_{0}} と円形開口を通る光の強度 P 0 {\displaystyle P_{0}} の関係は次の式であらわされる。 I 0 = E A 2 A 2 2 R 2 = P 0 A λ 2 R 2 {\displaystyle I_{0}={\frac {\mathrm {E} _{A}^{2}A^{2}}{2R^{2}}}={\frac {P_{0}A}{\lambda ^{2}R^{2}}}} ここで E {\displaystyle \mathrm {E} } 円形開口単位面積あたりの光の強度、A は円形開口面積 ( A = π a 2 {\displaystyle A=\pi a^{2}} ) 、 R は円形開口からの距離である。レンズ焦点平面上では、 I 0 = ( P 0 A ) / ( λ 2 f 2 ) {\displaystyle I_{0}=(P_{0}A)/(\lambda ^{2}f^{2})} である。第1明環の最大強度エアリーディスク中心強度の約 1.75% である。 すでに述べた I ( θ ) {\displaystyle I(\theta )} の式は、回折パターン所与の円内でどれだけの強度をもつかを示す次の式へと発展する。 P ( θ ) = P 0 [ 1 − J 0 2 ( k a sin ⁡ θ ) − J 1 2 ( k a sin ⁡ θ ) ] {\displaystyle P(\theta )=P_{0}[1-J_{0}^{2}(ka\sin \theta )-J_{1}^{2}(ka\sin \theta )]} ここで J 0 {\displaystyle J_{0}} と J 1 {\displaystyle J_{1}} はベッセル関数である。この式により算出される中心に近いほうから)第1暗環・第2暗環・第3暗環 (ここでは J 1 ( k a sin ⁡ θ ) = 0 {\displaystyle J_{1}(ka\sin \theta )=0} ) までの強度累計は、集束した光の強度100%とするとそれぞれ83.8% ・ 91.0% ・ 93.8% である。

※この「数式による解説」の解説は、「エアリーディスク」の解説の一部です。
「数式による解説」を含む「エアリーディスク」の記事については、「エアリーディスク」の概要を参照ください。

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