数学における使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 21:47 UTC 版)
数学においては、360に約数が多いという点はそれほど重要ではないため、度はほとんど用いられない。数学においては、弧度法を用い、単位としてラジアン(円の周上でその円の半径と等しい長さの弧を切り取る2本の半径がなす角度が1 radと定義される)を使用するのが一般的である。円周は2πであるので、360° = 2π rad, 1° ≈ 0.0174533 rad, 1 rad ≈ 57.29578° となる。ラジアンは国際単位系(SI)における角度の単位である。 一方、度は非SI単位であるが広く使用されているため、「SI単位と併用できる非SI単位」となっている。 メートル法は十進法に基づいているため、メートル法導入当初、角度にも10の累乗数を取り入れる試みがあった。その単位はグラード(grade)またはゴン(gon)といい、一周を400グラードとする。この単位では、直角を100等分したものとなる。グラードは充分な支持を得られなかったが、計算しやすい点から、現在でも多くの科学用計算機で採用されている。
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